2019春の展示会のご案内

 このところ寒さもゆるみ、ようやく春の訪れを感じる今日この頃です。

さて、家具工房 楪は今年に入って初めての春の展示会を催してまいりますので、お時間がございましたらお立ち寄りいただけたら幸いです。

 

第 21 回全国陶磁器フェア in 福岡 2019 マリンメッセ福

福岡市博多区沖浜町 7-1     3/20(水)~24(日)   10 時~18 時(最終日は 17 時)

※出品数 20 点程度、他小物類

※タイトルとおり、全国からいろんな陶磁器をはじめ工芸品が集まります。(入場料が掛かります、)

https://www.tojikifair.jp/

大川市の伝統工芸振興会のメンバーとして会員の方々と一緒に出展します。
 
第 10 回春の大川木工まつり

大川産業会館 大川市大字酒見 221-3     4/13(土)~14 (日)   9 時~18 時

※出品数20点程度 他小物類
 
個展 「木の椅子展」

高伝寺前村岡屋ギャラリー 佐賀市本庄町本庄 961-5     5/14(火)~19(日)  10 時~18 時(最終日は 16 時)

※個展の為出品数や展示内容が最も充実します。

※去年に続き2回目の村岡屋ギャラリーでの展示会です。今年は椅子の座面、和紙の縒り合わせ編みの実演を行います。

 

 

和紙縒り合わせ編み

 座編みの椅子。座面の素材は既成のペーパーコードではなく機械漉きの和紙をテープ状にしたものを2本縒り合わせながら編まれている。以前は私もデンマーク製のペーパーコードを使用していたが、Yチェアをお持ちのお客さんなどとお話しする機会があった時に数人からペーパーコードの緩みが気になるとの話を聞き、私自身も自分でペーパーコードで張った椅子を使用してみて耐久性に不安を感じた。その後色々調べてこの手法のことを知り現在は座編みは和紙の縒り合わせで行っている。縒り合わせながら編んでいくので時間は倍くらいは掛かるがそのことを差し引いてもメリットの方が多い。長所は耐水性や軽さもあるがそれより適度なクッション性とその耐久性だろう。その縒り合わせられた紙紐は張りとこしがあるのでロープのようにだらりとならず、例えるなら張り上げられた座面はお尻の形に添う曲面の畳のような適度な硬さだ。先月、この和紙縒り合わせ編みの実演をしながらの展示会を行ったが多くの方々に座って頂いてなかなかの好評だった。デメリットを上げるなら編むのに時間が掛かるので高価になることと既成のペーパーコードと比べると見た目が野暮ったいことか。

 

 ご閲覧頂いた方々、本年も誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 どうぞよいお年をお迎えください。

 

家具工房 楪  中村大介

 

鉄染め

この画像はテーブルセットの仕上げ塗装であるオイルフィニッシュ前の着色後の画像。青みがかかったクールな表情がお気に入りなので今回ブログで取り上げてみました。この着色というより染色法は「鉄染め」とよばれたりします。まず、お酢にスチールウールを数日漬け込んだ金水と柿渋を用意します。そして染めたい品に柿渋をぬり乾いた後に用意した金水を刷毛で塗ると瞬く間に白い材木も青黒く染まっていきます。このあとオイルを塗ってしばらくするとアンティーク家具のような茶褐色に落ち着いていきます。色を乗せるのではなく染めているので木目も活きますし、経年変化も楽しめるのでなかなか興味深い塗装です。仕上げのオイル塗り後の画像はまた後日投稿したいと思います。

2018秋の展示会情報

 秋風が心地よい時節となりました。一年を通してみても各地で文化的な催事が最も活発に行われる時期ですね。

「家具工房楪」も3件展示会を予定していますのでご案内します。

 

・10月6日(土)~8日(月)  第69回大川木工まつり 大川市役所周辺

 毎年恒例の大川市を代表するお祭りです。大川市の家具の展示販売と様々なイベントが催されます。

・11月2日(金)~4日(日)  第35回伝統的工芸品月間国民会議全国大会福岡大会 福岡市 マリンメッセ福岡

 全国各地の伝統工芸品が集まります。当工房は大川市の伝統工芸振興会のメンバーとして参加します。

・11月12日(月)~18日(日)個展「家具工房 楪 木の椅子展」 福岡市 アクロス福岡2階匠ギャラリー

 この秋の催事で一番の出品数です。上の画像のとおり和紙を素材とした紙紐での座網みの実演があります。

 

ご来場お待ちしております。

 

 

ステンドガラス

 先月お客様宅のダイニング、リビングの収納扉の交換制作を行いました。(上段画像3枚)以前はタモ材の突板でシンプルなフラッシュの扉でした。お部屋の他の箇所もタモ材が使用してあったので今回の制作も同じタモ材(北海道産)のクリアオイル仕上げ。下の画像のイメージでステンドガラスを入れてほしいとの要望。実生活になると収納扉なだけに見えて良い箇所とそうでない箇所があるので部分的にクリアガラス、アクセントに色ガラスを入れてます。画像では色がわかりにくいですが、お客様が自然にかかわるお仕事でグリーンに愛着があるということでグリーンのガラスをはめることになりました。そういうお客様の想いを形にするというのはより身が引き絞まる思いでした。ちなみにガラスはアメリカのスペクトラム社の品でミディアムグリーンは表面が波打っているウォーターグラスという型板、クリアは細かく波を打っていて気泡が入ったベッキオという品です。表面が波を打っていたり気泡が入ることで温かみがあり木の素材やお部屋の調度品として相性が良いみたいです。これからもオイルフィニッシュのタモ材による経年変化でより温かみが増してくれることと思います。
 (下段の画像右はランダムな表面のクリアガラスはフランスが本拠地にあるサンゴバングループの品、グリーンはアメリカで一番長い歴史のあるココモ社の品です、ちなみに今回使用したスペクトラム社は現在は廃業しているみたいで在庫は現在、出回っているのみで今後の生産は未定とのこと。)

2018春の展示会情報

一雨ごとにあたたかくなり、春の訪れを感じる今日この頃ですが、皆様もお元気でお過ごしのことと存じます。

さて、春の訪れとともに今年になって初の展示会を予定していますのでご報告いたします。ご多忙かとは思いますが足を運んでいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 

・   4/14(土)、15(日)  第9回春の大川木工まつり  (9時~18時)

    大川産業会館 〒831-0016 福岡県大川市大字酒見2221-3

    ※大川市の業者さんを中心に家具をはじめさまざまな木工品や生活雑貨が揃います。

  毎年かなりお得な商品があったりしますので掘り出し物を探すのにはもってこいの機会です。

 

・   4/24(火)~29(日)  個展 高伝寺前村岡屋ギャラリー「木の椅子展」 

    時間 10時~18時 最終日 17時まで

    佐賀市本庄町大字本庄961-5   TEL 0952-24-5556

  ※佐賀市での初の個展を村岡屋ギャラリーで行います。こちらのギャラリーは普段からいろんなジャンルの作家さんたちが展示をされてまして私も約一年前に予約を入れてようやくその時がきたところです。

         

 

 

 

ファーストデスク

 長女の3歳の誕生日の記念に初めての自分専用のデスクと椅子を制作しました。2歳くらいからお絵描きをしたがるようになっていて床や食事用のテーブルでお絵描きをしていたのですが将来的には勉強などのデスクワークも好んで取り組んでほしいとの願いから早く作ってあげたいと思っていました。寸法はW600×D400×H420、引き出しはお絵描き帳と筆記具が入るように横長に設計しています。小学校に上がるころにはまたワンランク上のサイズや機能の机が必要かと思い、あくまで2、3歳から小学校に上がる前までの予定でそれまでの成長に合わせて椅子、デスクともにボルトによる継足で高さを上げることが出来るようにしています。子供は体の成長が早いのでしっかりした子供用の家具を製作するのをためらっていたのですが、うちの子供が使わなくなってしまっても傷などの手直しをしてまたよその2,3歳くらいの子供に受け継いでいってもらえるようなシステムが仕事として出来たらと考えています。レンタルとか?

一輪挿し

 15Φ×50、12Φ×120の小さいサイズの試験管を利用した一輪挿しです。

椅子の部材を取った残りで三角形に近く、それ以上大型の機械では扱いにくい端材なのですが

うちではそれを一輪挿しの材料として使用しています。もったいないという気持ちより

自分で選んだ材料を責任もって最後まで価値のあるものにしなくてはという

使命みたいなものがあります。端材からなので材料もその時どきによりさまざま、

材料ありきのデザインです。

 

 決して生活必需品ではありませんが、日常に四季の彩を意識させるもので生活に

潤いを与え、展示会の時に花や枝を挿して飾っているとよく気に留めて貰えるので

私の普段の生活でも一輪挿しを作り始めたことがきっかけで道端の草花が

以前より目に留まるようになりました。

 制作工程は技術的な好奇心を掻き立てるようなものではないし、商売的にうま味のある品では

ありませんが、形はその時どきで変わりながらも継続して作り続けたいと思える愛着のある品です。

 

画像左 左からメープル材に鉄染め柿渋仕上げ、メープル材にソープフィニッシュ、

    チェリー材にオイルフィニッシュ

 

 

 

2017秋の展示会「木の椅子展」

2017秋の展示会が始まりました。第一弾として福岡市西区のぎゃらりぃ花うさぎさん。型染作家の須山誠さんとの合同での展示です。ここでは簡単ですが展示の模様と新作を少し紹介します。秋の展示会についての情報は informationに記載しています。

座るを考える3

 催事等で接客するときに興味を持ってみて頂いてるお客様にはそれが椅子ならば「よろしければお掛けになってなってみてくださいね」等の言葉をかけることがあります。つい先日、椅子を眺めていた年配の方にそのようにお声をおかけしたらニコッと微笑んではくれたものの椅子に座ることはありませんでした。それはラウンジチェアで座面の後ろへの傾斜がややおおきくあり、高さも通常のダイニングチェアに比べると低く制作してありました。一般的なラウンジチェアの設計です。その年配の方は座面の低いところに座る動作、また座ったあとの立ち上がる時の動作に大きな労力がいると感じているのではないかという気がしました。お盆に実家に帰省した時に母親が座卓に座ったり立ったりするときにも同じことをより感じたものでした。多くのラウンジチェアは座面が低く後ろへの傾斜が大きくあるのですが、一度見直す必要があるのではないでしょうか。また接客するときにも年配の方でなくても生涯使用して頂きたいと思っているならば、将来のことを見据えた椅子の適正な高さや傾斜のお話をする機会があればいいかと思いました。