漆塗り

 当工房では最終的な表面仕上げとして拭き漆を施します。その仕上がりはしっとりとした茶褐色の艶。一般的な化学塗料でも艶は出ますが、下地の木目は平面的に見え表面はギラギラした艶に感じます。それに比べて拭き漆は木に良く馴染み木目を生き生きとさせしっとりとした風合いは漆特有なもの、塗膜も硬いです。欠点を上げると

 

1 経年変化がある(塗りたてはやや赤黒く、下地の樹種の地色によりますが琥珀色に)、

2 紫外線に弱く直射日光に晒され続けるとその部分だけ塗膜が劣化して艶がなくなる、

3 塗料としての漆が希少で高価であることと、作業に手間が掛かることから漆塗りの品物として高価になってしまうことです。

 

ドイツでは漆塗りのことを「ヤーパン」(ドイツ語で日本、ジャパンのこと)と言って日本を代表する仕上げみたいに表現していて誇らしいものです。上にあげた欠点もあるものの、海外からも評価される漆塗りの品物を永く愛着をもって使って頂きたいと思います。