コンパクトなテーブル

今回、独立してからは初めてのテーブルです。椅子をメインにしていくのには変わりありませんが椅子を見るときにはテーブルと合わせることが多いので必要に迫られての製作でした。このテーブルのコンセプトは優雅な二人暮らし、みたいなところです。サイズは直径900の円形ベースの葉っぱ型、高さ700で比較的小ぶりなテーブルです。私自身は妻と小さい子供二人でそのような優雅な生活を過ごせていないのだけど、家庭の中では合理性とか機能的な思考は休ませたいと思っているのでこのような形になっています。それと作り手の都合のみの要素ですが展示会等の運搬の時を考えてなるだけ部品を細分化した構造にしました。天板裏の反り止めに各脚ごとにボルトで固定する手法です。前職の時に手直し依頼でお預かりした2-30年前のオランダ製のテーブルだったのですがそれがこのような構造になっていて、いつか使えるかもと思って画像を保存していたのがここで役にたちました。家具工房楪 紹介のページで金具を使わないような表記がありますが、ここでは金具を使わせていただきました。