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「座る」を考える 2

 うちの椅子はよくも悪くも有機的な形、見た目にばかり特徴があるように見えるようなのですが、最も重視しているのは背中の支え方にあります。スツール系にはその要素は入れていませんが軽作業椅子、安楽椅子には見た目は異なりますが同じその要素が入っています。私個人の椅子考なのですが、上の人体の画像と椅子の画像にあるオレンジのポイントを沿うということ、それには椅子の画像の座面のブルーのポイントに座面の最深部を持ってきて姿勢良く座れるように誘います。オレンジのポイントを支えずに上の胸椎の真ん中付近だけを支えると猫背になりがちでまた腰椎に負担がかかり腰痛を引き起こしやすくなります。いろんな椅子がありますが、胸椎の真ん中だけを支えている椅子も少なくありません。またいくら姿勢よく座っていても同じ姿勢というのもストレスになりますので、身体に対して適度のゆとりのあるサイズの椅子のほうが足を組んだり机に肘をついたり身体を動かしやすいので良いかと思います。

うちでは今のところすべて木を素材として使っていますが、部分的にでもクッション性のある素材であるほうが上にあるポイントがずれていたとしてもストレスが分散されて露骨に座ることが苦痛になることは少ないでしょう。木製の椅子はその辺がシビアになりますので、木製の椅子を検討するのであれば流行や価格が高いということに惑わされず実際に座って確認したほうが良いかと思います。