和紙縒り合わせ編み

 座編みの椅子。座面の素材は既成のペーパーコードではなく機械漉きの和紙をテープ状にしたものを2本縒り合わせながら編まれている。以前は私もデンマーク製のペーパーコードを使用していたが、Yチェアをお持ちのお客さんなどとお話しする機会があった時に数人からペーパーコードの緩みが気になるとの話を聞き、私自身も自分でペーパーコードで張った椅子を使用してみて耐久性に不安を感じた。その後色々調べてこの手法のことを知り現在は座編みは和紙の縒り合わせで行っている。縒り合わせながら編んでいくので時間は倍くらいは掛かるがそのことを差し引いてもメリットの方が多い。長所は耐水性や軽さもあるがそれより適度なクッション性とその耐久性だろう。その縒り合わせられた紙紐は張りとこしがあるのでロープのようにだらりとならず、例えるなら張り上げられた座面はお尻の形に添う曲面の畳のような適度な硬さだ。先月、この和紙縒り合わせ編みの実演をしながらの展示会を行ったが多くの方々に座って頂いてなかなかの好評だった。デメリットを上げるなら編むのに時間が掛かるので高価になることと既成のペーパーコードと比べると見た目が野暮ったいことか。

 

 ご閲覧頂いた方々、本年も誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 どうぞよいお年をお迎えください。

 

家具工房 楪  中村大介